さくしかにきけばよくね

短編小説(私小説、たまにフィクション)風にして日常をお届けしてます

育ってきた環境が違うからぁあぁぁ~🎵

育ってきた環境が違うからぁあぁぁ~🎵

お嬢様がいくらそう言ってくださっても、お嬢様と僕とでは身分が、身分が違いすぎます~😭、という話。

 

 

ご、ごきげんは、、、わるくないです

「ごきげんいかが?」とか「ごきげんよう」みたいな上品なあいさつをされるような方々に会うとどうしてよいかわからない。どちらかというとフーテンの寅さんのような人からの「おい相変わらずバカか?」といじるような挨拶の方が断然嬉しい。やはり育ちがよくないせいか、上品な方々との接し方がさっぱりわからない。

恋愛は特にそうだ。愛なんてものは、育ってきた環境レベルがなるだけ似てるほうが長続きすると僕は思っている。そりゃあ僕にだって「ごきげんよう」とさわやかな笑顔で言ってくださる女子に知り合いがいなかったわけじゃない。だけど、「ごきげんよう」に返す言葉を僕はまったく知らなかった。ごきげんようの、ごきげん、は理解できるけど、よう、が何を求めているのか、ようわからんのだよう。(you,youとラッパー風に)

「これからお茶のお稽古ですの」とか「いいお天気ですわ」とか、です、までで止めても充分に成立するのに、さらに語尾に、の、とか、わ、を付けてしまわれると、のっぴきならない気持ちになる。その「の」や「わ」から感じられる「あふれる余裕」や「目も眩むような優雅さ」に圧倒されてしまう。ああ、これが噂にきく劣等感というやつなんやろか。

「これ、どちらがよろしくて?」なんて言われても、僕はおそらく人生で、ひらがなの「て」は何万回も書いたり言ったり聞いたりしてると思うけど、その語尾の「て」は、僕が今まで経験したことのない特別な意味を持つ「て」であるのだろうから、困惑しちゃうんだな。「まあー、楽しいお話だこと」って褒めてくれても、だこと、って💦 だことって、何よ? それ、心から褒めてくれたんだよね? 僕は貴女を、貴女のすべてを信じていいんだよね?

 

もりもり、と、ガツガツ、は、ごきげんよろしゅうできますか

貴女と暮らしたら、ご飯のとき「さあ、お召し上がりになって」とかきっとおっしゃってくださるのでしょうけど、ごめんなさい、正直に告白しますと、僕は人生で一度も「召した」ことがないのです。「食った」ことしかなくて。食いたいんです、ガツガツと。おそらくお嬢様がたくさん召し上がる場合には「もりもり」とお召し上がられるのでしょうけど、僕は「ガツガツ」と食うのです。もりもりとガツガツがうまくやっていけるでしょうか。ああ、こんな二人です、どんなに愛し合っていても、長続きはしないんじゃないのかと僕は不安でなりません。

ねえ、お嬢様、やはり僕らは一緒には暮らせないのです。生まれた星の元が違い過ぎました。ここから右と左へ別れましょう。人は愛だけでは生きてはいけないのです。さあ、お行きなさい、お嬢様。

僕も歩き出します。しかし、泣き濡れて立ちすくんでいるであろうお嬢のことが気にかかり、ちょっとだけ振り返ってみる。すると愛しのお嬢様は満面の笑顔で右手をまるで皇室の方のようにとても上品に振っておられる。そして、まことにお元気にこうおっしゃっられた「ごきげんおよろしゅうーーー」

ああ、お嬢様。貴女ってひとは・・・🥹🥹💦

 

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